ターボチャージャーの交換作業について
ターボチャージャーの故障には、必ず何らかの原因があります。
交換前に、以下の手順を参考に必ず故障原因を追求し点検、整備を行って下さい。
1. エンジンは正常ですか?
ターボチャージャー故障の原因は、オイルメンテナンス不備やエンジンの不具合による場合が多くみられ ます。
この様な場合に新しいターボチャージャーを取り付けても、症状が改善されない、再度チャージャー の故障に至る、といった結果になります。
エンジン各部に異常がない事を必ず確認して下さい。
2. 交換する部品は用意出来ていますか?
下記以外にも車種や症状によって部品交換が必要となります。充分に点検をし必要に応じた部品をご用意下さい。
・インレットオイルパイプ
使用済みのインレットオイルパイプを再利用しないで下さい。洗浄しても内部にスラッジが付着している事 があり、チャージャーに流入する恐れがあります。又、オイルの流れを阻害し油量が足らずオイル膜切れの 原因ともなります。 必ず新品に交換をして下さい。
・ユニオンボルト(エンジン側・チャージャー側)、ワッシャー類 オイルパイプと同様に、新品に交換がして下さい。
・ガスケット類、パッキン類 交換をしない場合は、異音、排気漏れ、圧縮空気漏れ、オイル漏れ、水漏れの原因となります。
・エンジンオイル・オイルエレメント チャージャーの破損状況によってはオイルの中に金属粉やスラッジが混入している場合があります。 オイルパン清掃を含め異物の除去や関連部品の交換が必要です。
・また、劣化したオイルでは充分な冷却・潤滑効果を得ることができません。メーカー指定のオイルに交換して下さい。
オイルラインのスラッジを洗い流し、きれいにしましょう。
ターボが故障した原因を取り除かないと再発します。ターボチャージャーの回転体各部品は非接触のため、経年磨耗する機械ではありません。
・エンジンオイルの交換を数回繰り返し、抜いたオイルにスラッジ、異物がなくなるまで行ってください。(溶剤入りフラッシングは不可)
・オイル潤滑システム全体を点検! 「スラッジの付着した エンジンは要注意」
・ターボオイル通路供給パイプ・ドレンパイプ・ユニオンボルト点検・交換!!(ユニオンボルトにメッシュ入りの車種があります→詰まっていたら要注意)
・オイルフィルター交換
3. 異物、ゴミは残っていませんか?
エアークリーナー、吸気パイプ、吸気マニホールド、排気マニホールドマフラーの内部に異物(ボルト、ナット、 ウエス等)及びオイルの付着がない事を確認して下さい。
特に、
取り外したターボチャージャーのインペラが破損していたり、締め付けナットが外れていた場合は、
念入りに 確認をして取り除いて下さい。
4. 吸気はスムーズですか?
エアークリーナーが汚れていたり詰まっていたりすると、オイル漏れや出力不足の原因となります。 新品に交換することをお奨めします。
(※エアクリーナーの詰まりが原因で、ターボ吸気入口付近が負圧になりターボのオイルを自ら吸い出してしまう事があります。)
5. ブローバイは正常ですか?
ピストンリング、シリンダー、バルブガイド等が磨耗していると、ブローバイ過多でPCVバルブが吸入しきれな い状態となります。
又、PCVバルブ、ブローバイホースが詰まっている等の場合にはブローバイ圧が高くなり クランクケースの内圧が上がります。
その影響でチャージャーの内圧も上がり、オイルがドレンできずにターボチャージャー外部に漏れ、白煙の原因となります。
オイル漏れが原因でターボを交換する場合
→ターボ吸気出口にオイル付着が見られる場合、エンジン吸気経路にオイルが溜まっている場合があります!!
インタークーラーに溜まっていたオイルが燃焼室に吸い込まれ、着火!!
エンジンがオーバーラン(オーバーレブ)を起こし、エンジンを壊す危険があります。
インタークーラー内及び吸気管内にオイルが溜まっている場合、オイルを抜き使用してください。
6. 取り付け時
・ターボチャージャー交換時に排気側ターボチャージャーホイールを指でまわしながら、新しいオイルを給油口より注入し、 ベアリングにオイルが行き渡るようにして下さい。その際に、ゴミが入らないよう注意して下さい。
・吸入・排気のハウジング内部に異物が入らないように注意して下さい。
・チャージャーのオイル出入口には純正ガスケットを使用し、液状ガスケット、パッキンなどは使用しないで下さい。
7. 取り付け後
・交換作業完了後、エンジン始動直後の走行、又空吹かしはしないで下さい。オイルが十分に充填される までアイドリング状態を10分程度保って下さい。
(※長時間のアイドリングは避けてください。)
・暖気後は実際に走行(空ふかしはしない)し、ターボチャージャーの作動状況を確認して下さい。
・交換後のフラッシング剤によるエンジンのクリーニングは行わないで下さい。
エンジン側からスラッジが 流入する恐れがあります。
次の場合は、ターボチャージャーの不具合ではありません
※ターボ取付前のシャフトガタつき
ベアリング部のオイルが切れている場合シャフトのガタが大きく感じられます。オイルが回り油圧がかかると正常なクリアランスになります
※ターボ取付直後の白煙
組立時のオイルや防錆油等が付着しています。取付後しばらく白煙が出ることがありますが、実際に走行しターボに熱が加われば、オイルが焼けて白煙は止まります。
ターボチャージャー交換修理完了後のトラブル
白煙 シャフトのガタつき 異物混入など、実際にあった故障(保証適応不可)事例です。
ご参照ください。